冬になりました
ここ数日は、日の進みがとてもとても長く感じていた。
クリスマスから時が止まって、取り残されてしまったかのような部屋。
プレゼントの包み紙、山積みの洗濯物、食器棚に戻されない大皿たち。
もう、今年もあと残り2日になってしまった。
ふと私はもしかしたら、クリスマスだけでなく、2022年にも取り残されて2023年には皆んなとは一緒には進めないのかも、と思ったりもする。
つけていた腕時計でさえも、行方知らずになった。時を刻む物を持つことさえ、私には贅沢なのかもしれない。
近い未来、囲むはずだった憧れの鍋は、箱から出されないまま、ひっそりと部屋の片隅に置かれるのだろうか。
雪解けを待って、足を止めるべきだったのかもしれない。
けれど、私はこの寒さから身を凌ぐために、焦ってしまったのか。
わずかな暖に近づきすぎて火を吹き消してしまったのか。
二度と灯ることがない、と不安にもなるけれど、ゆっくりゆっくりまた灯していけば、きっと冬を超えて、あたたかな春を迎えられる、私はそう信じたい。
決戦は金曜日、明日は今年最後の金曜日。